導入事例
ユーキャン様

ユーキャン様【 通信教育 】

導入サービス
株式会社ユーキャン
教育事業部 講座企画部 企画2課 主任
河内 玲子 氏
解答速報システムの新たな基盤としてAWSクラウドを選択。オンプレミスでの毎年のシステム増強を廃止し、運用コストを低減
【メリット】

①アクセス数の大幅な変動にも柔軟に対応可能に
②毎年必須だったシステム増強の手間とコストが不要に
③ユーザ視点の提案により運用コストも低減

資格/実用/趣味に関する豊富な通信講座を提供する株式会社ユーキャンは、“生涯学習のユーキャン”をキャッチフレーズに140以上の通信講座を有する通信講座部門と、DVD/CD/書籍などを出版する通信販売部門を中心に事業を展開している。生涯学習への関心が高まる現在、生活者の向上心や知的欲求に応える様々な分野のコンテンツを提供しているのが同社の大きな特徴だ。国内では、行政書士や宅地建物取引士(宅建士)など多くの資格試験が実施されている。ユーキャンでは2011年より、資格試験の当日、試験終了直後から解答速報をホームページに掲載し、併せて受験者が自身の解答を入力して採点することができる解答速報システムをオンプレミス環境で構築し、提供していた。しかしこのシステムは、複数の試験が重なる時期にアクセスが集中するため、その都度システムを増強する必要があり、毎年多大な手間とコストが発生していた。こうした慢性的な課題を解決するために同社が選択したのが、TOKAIコミュニケーションズが導入を支援する「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」だ。

オンプレミス環境への一時的なアクセス集中に毎年のシステム増強で対応

1954年6月に設立された株式会社ユーキャンは、2000年12月よりU-CANブランドを、2002年1月より“生涯学習のユーキャン”ブランドをスタートさせ、2006年6月には社名を株式会社日本通信教育連盟から現在の株式会社ユーキャンへと変更した。提供する通信講座は140以上、受講生の数は年間約40万人にのぼる。最近ではテキストのデジタル化にも注力しており、2018年8月にはスマホやタブレットでテキストや問題集が読める受講生向けアプリ「ユーキャン デジタルテキストライブラリー」の配信も開始した。

同社は2011年10月、オンプレミス環境で構築した最初の解答速報システムをリリースした。各資格試験の実施日当日に講師陣が問題を解いて解答をアップし、また受験生が自分の解答を入力して自己採点できるというものだ。しかしリリース直後のある試験実施日に想定外のアクセスが集中し、システムが一時キャパシティオーバーになるという事態が発生したことがあった。当時の状況について、教育事業部 講座企画部 企画2課 主任の河内玲子氏は次のように説明する。

「ユーキャンで解答速報を作成・公開している資格試験は年間に約30あり、その多くが土・日に実施されます。つまり52週のうち半分以上は何かしらの試験が行われている計算で、特に10月の日曜日には、毎年約20万人が受験する国内最大級の国家試験である宅建士と、ケアマネジャー、保育士の試験が重なることも年によってはあり得ます。どれくらいのアクセスがあるか未知数の状況で、システムをリリースして間もないある日曜日に“アクセスが集中して申し訳ありません”という事態を招いてしまいました」。

そこで翌年からはシステム構築を委託しているSIerに依頼して、その時期だけサーバのCPUとメモリを増設し、併せてネットワーク回線を増強するという対応をとることにした。

第一弾の対応策としてAWS上にCDNを構築

しかし、そうしたシステム増強策はSI作業が必須で、毎回それ相応のコストが発生する。しかも追加したスペックが必要となるのは年に1回、10月のその時期の「たった3時間だけ」(河内氏)だった。

「先にお話しした宅建士の試験は13時から15時までで、私たちは試験終了直後から順次、解答をアップしていきます。試験が終了し、受験生が帰宅し始める16〜17時頃に閲覧のピークを迎え、解答も全て出揃って19時を過ぎた頃にはアクセスは劇的に減っています。わずか3時間ちょっとのために多くのコストと手間が発生していたのです。こうした対応を2〜3年繰り返していたのですが、やはり根本的に解決する必要があるため、低コストで、手間のかからない効率的な増強策を求めていました。そんな時に相談に乗ってもらったのが、TOKAIコミュニケーションズでした」。

当時ユーキャンは本件とは別にファイルサーバ環境と専用線の敷設を検討しており、河内氏は相談していたAWS社に、委託先のITベンダとしてTOKAIコミュニケーションズを紹介してもらったという。

「当初TOKAIコミュニケーションズという名前は全く知りませんでしたが、ファイルサーバと専用線の話をしていく中で真摯に対応していただき、実は解答速報システムでも困っていることがあるという相談をしたのです。別の会社の紹介も受けていたのですが、TOKAIコミュニケーションズのほうが幅広いレイヤで対応が可能であり、長期に渡って良い関係を構築できそうだと考えたため、TOKAIコミュニケーションズに協力を依頼しました」。

現環境に一切手を加えることなく10月の“3時間”を乗り切るための方法として、自身でCDN(コンテンツ配信ネットワーク)の利用を考えていた河内氏は、そのアイデアと共に解答速報システムのサーバログをTOKAIコミュニケーションズに渡して、その有効性を探ってもらった。

「そうして最終的に採用したのが、AWS社が提供するCDNサービス「Amazon CloudFront」でした。これをAWS上に構築し、解答速報システムのコンテンツが置かれている既存のオンプレミス環境と連携させるだけで、既存のシステムにはまったく手を加えることなくその3時間を乗り切ることが可能になりました」。

このCDNを追加した新たなシステム環境の導入は、2015年6月からプロジェクトを開始し、同年10月にカットオーバーした。

より柔軟なシステムを目指して解答速報システムをクラウドに移行

Amazon CloudFrontを導入して毎年10月の短期集中型アクセスに対応していたユーキャンでは、2018年2月に次のステップとして、解答速報システムのAWSへの全面移行に乗り出すことになる。そのきっかけとなったのが、オンプレミスで稼働していた解答速報システム用のウェブサーバが新たな環境に移行することが決まったことだ。

「解答速報システムがフル稼働している時期とウェブサーバの移行プロジェクトが被るのは絶対に避けたかった。そこで、担当役員の承認を得て解答速報システムのみを既に普及期に入っていたクラウド環境へ一足先に移行することにしました。プロジェクト規模としては、Amazon CloudFrontの導入時よりもこちらのほうが大きいですね。これまでの対応に対する信頼感から、今回はノーコンペでTOKAIコミュニケーションズにサポートしてもらいました」。

具体的なシステム構成としては、Amazon CloudFrontの配下にロードバランサー(=Elastic Load Balancing)を置き、本番環境とDR環境を設けた。各々に解答速報・採点用のコンピュートノードとしてAmazon EC2を、データベース環境としてAmazon RDSを、静的コンテンツ、ログ保管・バックアップ用のストレージ環境としてAmazon S3を、そして監視サービスとしてAmazon CloudWatchを採用した。ただしシステム監視については、毎回複雑なAWSのコンソールにログインしなくても利用状況を管理・確認できるTOKAIコミュニケーションズ独自の運用監視・自動化ツール(EMA)をサービスとして月額で利用しており、万一問題が発生すればTOKAIコミュニケーションズもしくは提携しているSIerからアラームが飛んでくる運用になっている。AWSへの移行プロジェクトは2018年3月末より開始し、7月初旬にカットオーバーを迎えた。

ユーザ視点での提案力とフットワークの軽さを高く評価

ユーキャンはパートナーとしてTOKAIコミュニケーションズを選択したが、その最大の理由として、河内氏は“ユーザ視点での提案力とフットワークの軽さ”を挙げる。

「当初は毎年10月だけAmazon CloudFrontを入れて、それ以降はアクセスもほとんど無くなるので閉じてしまおうと考えていました。その時にTOKAIコミュニケーションズから“閉じないほうがいいですよ”という提案をもらったのです。一回閉じてしまうと翌年また再構築のために同じコストが発生しますが、アクセス数の遷移を見ていると10月以外は大きな変動は考えにくい。それで“過去の実績から月々の運用費を算出して一括前払いで支払い、想定外のアクセスが発生した際には都度精算”という提案をしてくれたのです。TOKAIコミュニケーションズにとっては毎年イニシャルコストが発生するほうが売上は上がるはずですが、我々の視点でよりメリットの出る提案を持ってきてくれた。またちょっとした相談があってメールを送るとすぐに電話をくれて、翌日には来てくれます。ユーザ企業にとって大きな安心感につながり、本当に頼りがいのあるパートナーだと実感しています」。

今回のAWSへの移行で、一連のプロジェクトは一段落がついた。

「新しい環境に移行したことで、少なくともサーバ維持コストは大幅に削減できていると思います。また毎年10月に憂鬱にならなくてもいいというのも大きいですね。今後もお客様や社内から新しい要望が出てきた段階で、随時TOKAIコミュニケーションズには相談に乗ってもらいたいと思います」。

<ユーキャンの解答速報>
https://sokuhou.u-can.jp/
資格試験の解答速報を公開。受験生の要望に応え、対応試験の充実を図っている。解答速報を掲載するほか、試験によってはウェブ上で自己採点が実施できる自動採点機能も提供。
今回、同時大量アクセスに備え、システムをクラウド化することでサービスの更なる品質向上に努めている。

TOPIX

<仕事オンライン>
https://shigoto.u-can.co.jp/
2017年12月、ユーキャンの受講者・修了者・合格者の仕事探しを支援する無料の就職情報サイト『仕事オンライン』をオープン。日本最大級の求人掲載数を誇り、講座名・資格名からの求人検索など利用者の利便性を高める機能を提供している。

Company Profile
株式会社ユーキャン
創立1954年6月
本部所在地東京都新宿区
事業内容通信教育事業、通信販売事業
URLhttps://www.u-can.co.jp/
・本導入事例の内容は制作時(2018年8月)のものであり、変更されている可能性があることをご了承ください。
・アマゾン ウェブ サービス、AWS、およびその他のAWS商標は、米国その他の諸国における、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です。

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