2023.08.21

Snowflakeでデータ分析がどう変わる? Snowflakeを利用するメリットやAmazon Redshiftとの違いを解説!

近年、企業が取り扱うデータ量が急増しており、経営の判断材料として、膨大なデータ分析が求められています。顧客ニーズの把握、効率的な在庫管理、正確な経営状況の把握など、データ分析は非常に貴重な情報となり得ますが、十分に活かしきれていない企業も多いのではないでしょうか。データ分析を進める上で重要となるのが、「データ分析基盤の構築」です。そこで今回の記事では、多くの企業がデータ分析用に導入している今注目のデータプラットフォーム「Snowflake」の特長やメリット、および類似サービスである「Amazon Redshift」との違いなどを解説していきます。

Snowflakeとは?

まず、Snowflakeの概要から解説します。

Snowflake(スノーフレイク)は、アメリカのSnowflake Inc.が提供するクラウド型データプラットフォームです。日本語のサポートもあり、2023年5月現在、世界で8,000社を超える企業が採用しています。

データ分析における問題

従来のデータプラットフォームには、大きく3つの問題点がありました。

データ量が日に日に増加していく

データ分析には、データを保存して分析用に処理する場所が必要です。企業活動を行えば行うほど蓄積されるデータ量は際限なく増えていくため、必然的に保存できる容量を超えてしまい、大きな費用をかけてデータストレージなどを追加しなければなりません。ただ、従来のデータプラットフォームでは、手軽に拡張ができませんでした。

サイロ化問題

データが部署ごとに管理されており、保存形式が異なるという企業も少なくありません。さまざまな場所にさまざまな形式のデータが散らばっていると、データ変換の手間が増えたり、保存場所がわからずに欲しいデータを見つけられなかったりというデータのサイロ化が問題となっていました。

データ移行の難しさ

複数のソリューションをまたぐ必要があるとき、データ移行がうまく進まないケースも少なくありません。場合によっては手動での移行を迫られるケースもあり、そうなると膨大な時間と労力を割かれてしまいます。

なお、データ分析基盤について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

AWSで実現するデータ分析|そもそもデータ分析基盤とは? | AWS導入支援の全工程をワンストップで提供 | TOKAIコミュニケーションズ AWSソリューション

Snowflakeのここがすごい!特長と利用するメリット

ここまで挙げた、従来のデータ分析における問題を解消してくれるのが「Snowflake」です。ここからは、Snowflakeのメリットや特徴を紹介します。

高速なデータ処理速度

Snowflakeの構造は、ストレージ、マルチクラスタコンピュート、グローバルサービスという3つの層から形成されています。データを格納するストレージと、処理を行うコンピュートリソースが完全に分離した設計となっているため、並列処理が可能で、処理速度が高速です。社内の別部署で同時にデータ分析処理を行っても、業務に支障をきたすほどの遅延は出にくくなっています。

マルチクラウドに対応した、スムーズなデータ移行

Snowflakeは、AWS以外にもMicrosoft AzureやGCPといった、他のクラウドサービスとも連携できます。独自機能であるSnowpipe(スノーパイプ)により、継続的なデータロードが可能になりました。また、同様の理由から、社内や他社システムなどの環境をまたいだデータシェアリングも簡単になり、パートナー企業と自社データを共有するためのオペレーションも、従来に比べて非常にスムーズになりました。

堅牢なセキュリティ

Snowflakeでは、ダイナミックデータマスキングやE2EE(エンドツーエンド暗号化)などのセキュリティ対策を採用しています。これにより、万が一悪意ある第三者に保存データを見られても、データを解読できない仕組みを実現しています。

運用コストの抑制

Snowflakeには、運用コスト削減につながる便利な機能「タイムトラベル」と「ゼロコピークローン」が備わっています。タイムトラベルは、データの変更履歴を保存した過去データにいつでもアクセスできる機能です。これによりバックアップやデータ復旧の費用を削減できます。また、ゼロコピークローンは、データベースを物理的にコピーせずに複製できる機能です。物理的なコピーを行わないため、複製時に必要なストレージ容量の削減につながります。データベースの複製にかかる費用を大きく軽減してくれるでしょう。

Amazon Redshiftとの違い

Amazon Redshift(レッドシフト)は、AWSが提供するクラウド型データプラットフォームです。ここでは、Snowflakeと「Amazon Redshift」を比較して説明します。

Snowflake Amazon Redshift
料金体系 使用量に基づいた課金。ストレージ容量、コンピューティングリソースの容量、データの転送量に応じて料金が決まる 使用量に基づいた課金。ストレージの容量と保存期間、データのサイズと処理量、転送データ量と転送速度に応じて料金が決まる
セキュリティ 独自のセキュリティ機能を提供。Amazon Redshiftのセキュリティと似ているが、いくつかの追加機能も。データの自動暗号化、データ複製、データ保護を継続するためのログ記録など AWSクラウドのセキュリティ機能を提供。データの暗号化、アクセス制御、データの冗長化など
アーキテクチャ クラウドベースの分散データウェアハウス オンプレミスまたはクラウドベースのクラスター型データウェアハウス

料金体系は、どちらも従量課金制ですが、課金の基準がやや異なるため、使用環境を想定した料金シミュレーションの実施をおすすめします。セキュリティ面では、両者とも強力な機能が用意されていますが、Snowflakeの方がより多くのセキュリティ機能を備えています。アーキテクチャに関しては、Snowflakeの方がより柔軟で拡張性が高いといえるでしょう。

Snowflakeを使えば、AWS上でデータ分析基盤を構築することも

ここまで、従来型データプラットフォームの問題点と、それらを解決するSnowflakeの特徴やメリットなどを話してきました。ここからは、Snowflakeを用いたデータ分析をAWS上で構築できる「Snowflake on AWS」の内容や、これからデータ分析を始める方に向けたTOKAIコミュニケーションズの「データ分析用環境構築サービス」を紹介します。

Snowflake on AWSについて

AWSの他サービスとの連携

Snowflake on AWSは、他のAWSサービスとの連携が可能です。例えば、Amazon S3(以降、S3)やAmazon RDSと連携すると、複数の場所に保存されたデータを1つの場所から分析できます。S3の料金体系も従量課金となるため、アクセスポイントを1つの場所に絞ることによりコスト削減につながります。また、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールであるAmazon QuickSightなどのサービスと連携すると、簡単にデータを可視化できます。QuickSightが可視化と分析を行い、Snowflake on AWSでデータ保存と処理をすれば、より正確な分析結果を短時間で参照できる環境を構築できます。

AWS PrivateLinkにも対応した高度なセキュリティ

Snowflake on AWSは、AWS PrivateLink(プライベートリンク)をはじめとした、さまざまなセキュリティ対策を備えています。AWS PrivateLinkは、インターネットを介さずAWSへ安全にAPIアクセスできる機能です。プライベートな接続を確立できる高度なセキュリティが高く評価され、多くの企業で活用されています。他にも、データベース内の敏感な情報を保護するダイナミックデータマスキングや、暗号化と復号化を行い機密情報や重要データを守るE2EEなどのセキュリティ対策も備えています。

料金体系も柔軟

Snowflake on AWSは、使用量に基づいた従量課金の料金体系となっています。使用したストレージ量、コンピューティングユニット数(CU)、データの転送量に応じて料金が決まるため、規模に応じて最低限のコストに抑えながら運用が可能です。

TOKAIコミュニケーションズのデータ分析用環境構築サービス

TOKAIコミュニケーションズでは、初めてデータ分析を始めるお客様に向けて、低コストで簡単にすべてのデータ分析環境を用意できる「Amazon QuickSightスターターパック」を提供しています。約1カ月という短期間でAWSの環境構築ができ、手間なくすぐにデータ分析を開始できます。具体的な導入の流れは、以下の通りです。

  • 1.
    ヒアリング
  • 2.
    AWS環境構築
  • 3.
    ハンズオン
  • 4.
    納品

導入から運用までをワンストップで徹底サポートしており、多くのAWS導入運用実績に基づいたノウハウや技術を使い、多くの企業様のデータ活用を支援しています。具体的な活用方法などのご相談や導入スケジュールも、お気軽にご連絡ください。

まとめ

Snowflakeは、経営に欠かせないデータ分析を行う際に問題になっている、データのサイロ化などの課題を解消してくれるデータプラットフォームです。独自のアーキテクチャを採用し、社内で同時にさまざまなデータ分析ができます。運用コスト削減につながる機能も多数用意されており、企業の貴重なデータ資産をセキュアに扱いながら、より未来の業績アップに活用できます。Snowflakeを活用して、この機会にデータ分析の効率化や基盤構築を行ってみてはいかがでしょうか。

TOKAIコミュニケーションズでは、データ分析ビギナーに向けたAWS環境構築サポートや、お客様のデータ量にマッチした運用サポートも行っております。お気軽にご連絡 新規ウィンドウで開くください。

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