2023.02.27

ストレージサービスを活用しよう! ストレージサービスの重要性とサービス選びのポイントを紹介

近年では、多くの人が当たり前のように利用しているストレージサービス。法人でもストレージサービスの利用は広がっており、活用の仕方次第で大幅な業務の効率化も見込めます。ただ、ストレージサービスは数も多く、選ぶのにも一苦労です。
そこで今回は、ストレージサービスの有用性について説明していくとともに、サービス選びのポイントを解説します。

ストレージサービスはなぜ必要?

ストレージサービスとは? ファイルサーバーとの違いは?

そもそもストレージサービスとは、データの保管・共有ができるストレージをオンライン上で提供しているサービスのことです。ファイルサーバーと混同されがちですが、両者は厳密には異なります。
ファイルサーバーはPC、またはサーバーにサーバー用OSをインストール後、社内のネットワークと接続し、サーバー内のファイルを社内で共有できるようにするものです。

近年では、クラウド型のファイルサーバーを提供するサービスが台頭してきたことから、ストレージサービスと混同されることが多くなってきました。ただ、クラウド型ファイルサーバーはIaaSなのに対して、SaaSであるストレージサービスでは、ユーザーがインフラ周りについて考慮することなくストレージを利用できます。

ストレージサービスを利用するメリット

・管理のコストがほとんどかからない
ストレージサービスの利用を検討する際に、よく比較対象として挙げられるのが、ファイルサーバーです。ストレージサービスでは、サーバーの管理は基本的にクラウド事業者が行うため、オンプレミスでファイルサーバーを構築するのと比べて管理コストがほとんどかかりません。企業からすると、人的コストを最小限に抑えながらも、データの保管場所を確保できる点は大きなメリットです。

・初期費用を抑えつつ、運用費用は利用した分だけ
また、ストレージサービスは従量課金制のものが多く、利用した分のみしかコストはかからないので、イニシャルコストや運用コストを抑えられます。加えて、利用申し込みはインターネット上でできるため、即日でサービスを利用できる点もメリットです。

・ファイルの共有が簡単で、共同編集も可能
ファイル共有や共同編集が簡単にできる点も、ストレージサービスならではの利点です。コロナ禍で在宅勤務やリモートワークが推進された現代において、これら機能の重要性は高まっています。ストレージサービスを活用すれば、会社にいなくてもファイルを共有したり、リアルタイムで同じファイルを編集したりできることから、リモートワークがさらに快適になります。

なぜストレージサービスが必要なのか

ここまで、ストレージサービスの概要について説明してきました。では、なぜ今ストレージサービスが必要なのでしょうか。ここからは、ストレージサービスの重要性について解説します。ストレージサービスが近年注目されている理由としては、大きく以下の2点が挙げられます。

・災害対策としての重要性
1点目は、災害対策としての価値です。ストレージサービスにデータを保存しておけば、地震などの災害が発生した際に、データ損失のリスクを下げられます。多くのストレージサービスでは、複数のデータセンターにデータをコピーしたり、オンプレミスのデータのバックアップを取ったりといった災害対策に有効な機能が提供されています。最近は特に災害対策に力を入れている企業も多く、BCPの観点からストレージサービスを導入するケースも多く見られます。

・データ分析用のデータレイクとしての活用
もう1点は、データ分析での活用です。近年では、収集したデータの価値に目をつけ、データ分析をビジネスの意思決定に役立てようと考えている企業も少なくありません。クラウドなら拡張も簡単で、大量のデータを保存するのに適していることから、ストレージサービスはデータ分析でも活用されています。実際、Amazon S3などのクラウドストレージサービスを分析用のデータを保管しておくデータレイクとして活用するケースも多く見られます。

なお、データ分析の重要性やデータレイクについては、下記の記事でも解説しています。詳しく知りたい方はあわせてご参照ください。

AWS活用法|AWSで実現するデータ分析|AWSが提供しているデータレイク・データウェアハウスツールの活用法

ストレージサービス選びのポイント

続いて、ストレージサービスを選ぶ際に注意すべきポイントを紹介していきます。

可用性に優れているか

災害対策の観点から、可用性は必ずチェックしておきたいポイントです。可用性とは、一言でいえば、「システムをいかに停止させることなく稼働させ続けられるか」です。可用性が高いほど、停止することなく稼働し続けている安定したシステムだといえます。システムを稼働させていると、地震などの自然災害や故障などによってシステムを停止しなければならない状況も出てきます。そこで、データセンターをまたいだシステム構成にしたり、定期的にバックアップを取るようにして、可用性を高める必要があります。Amazon S3を例に挙げると、AWS公式サイト 新規ウィンドウで開くhttps://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonS3/latest/userguide/DataDurability.html 新規ウィンドウで開く)では、S3の可用性は99.99%と説明されています。このように可用性をホームページで公表しているサービスも多いので、選ぶ際は確認しておくようにしましょう。

料金体系はどうなっているか

アカウントの数やユーザー数、データの利用量など、何によって料金が決まるのかもサービスごとに異なります。会社の規模や利用目的、使い方によって、どのサービスがお得なのかは変わってきます。どのような料金体系で、自社で利用する場合はどれくらいの費用がかかるのかを事前に比較することが重要です。なお、AWSをはじめとした多くのサービスでは、料金をシミュレーションできるサイトが用意されていますので、積極的に活用しましょう。

【参考】AWS Pricing Calculator 新規ウィンドウで開く

セキュリティ対策は万全か

もう一つ気にかけておきたいのが、セキュリティについてです。ストレージサービスには会社の重要なデータも保存することになるため、セキュリティ対策が万全なサービスを選ばなければいけません。アクセス権限の設定の細かさやファイル暗号化の仕組み、どこまでログに出るのか、などといった観点でのチェックが必要です。

AWSを導入するならTOKAIコミュニケーションズにご相談を

AWSが提供するストレージサービス

AWSは、S3の他にも、「Amazon Elastic Block Store(EBS)」や「Amazon FSx」といったストレージサービスを提供しています。Amazon FSxは、Windows Server上で構築するファイルストレージサービスで、ファイル形式でデータを保存するため、ファイルサーバーと同じ感覚で利用できます。Amazon EBSは、ブロックストレージと呼ばれる仕組みのストレージサービスで、文字通りブロック単位でデータを保存することから、高速にデータを取得できるという強みがあります。AWSのストレージサービスを利用する場合は、これらの特性を理解したうえで、ニーズに合ったものを選ぶようにしましょう。

AWSが提供するこれらのストレージサービスについて、詳しく知りたい方は下記の記事をご確認ください。

AWS活用法|AWSで利用できるストレージサービスとその特長を紹介

AWS アドバンストティアサービスパートナーとして信頼の導入実績多数

TOKAIコミュニケーションズは、AWSより「AWSアドバンストティアサービスパートナー」に認定されています。これは、これまでの豊富なサービス提供実績やAWSの認定資格取得などの要件を満たしている企業のみが認定されるものです。当社はさまざまな業種のお客様のAWS導入を支援した実績があり、お客様のニーズに応じたさまざまな形の導入サポートサービスを提供しています。「AWS導入サポート」の他にも、オンプレミスからの移行をサポートする「AWSマイグレーションサービス」や、AWSの料金支払い及びアカウント管理をサポートする「AWSリセールサービス」など、サービスの種類は多岐にわたります。
各種サービスについて知りたい方は、こちらのページをご確認ください。

まとめ

現代においてストレージサービスの必要性は高まっています。リモートワークを含めた自由な働き方を実現したいなら、ストレージサービスの導入を検討してみましょう。ただ、ストレージサービスの数も多いので、しっかりと比較検討したうえで自社にあったサービスを選ぶことが重要です。
サービス選びに悩んだら、当社にお気軽にご相談ください。

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