2023.02.22

円安の影響がAWSにも? AWS利用料増額に対するコスト削減方法を紹介

最近よく目にする、円安による物価高騰に関するニュース。円安のため、クラウドサービスの利用料が値上がりしたと感じる方も多いのではないでしょうか?
今回はコスト削減の対策でお悩みの方向けに、AWSのコストを削減する方法をご紹介します。

AWS利用料金が上がっている背景

AWS利用料金は値上がりしている?

まずお伝えしておきたいのが、AWSは値上げを実施していません。
日本でAWS利用料金が上がっているのは、2022年3月ごろからの急激な円安の影響によるものです。むしろ、AWSはサービス提供開始以降、継続的に値下げを実施しており、利用料金自体は下がっています。ただ、利用料金はドルベースで料金が決定されるため、円安の影響を受けて実質的に利用料金が増額しているという背景があります。

2023年2月時点で、円相場は130円前後で落ち着いていますが、円安は今後も長期的に続くものと見られています。
円安による利用料金増加に対して、AWS利用者は対応を迫られているのが現状です。

AWSコスト最適化フレームワークでコスト削減

具体的な対策方法をご紹介していきます。
まずは構成の見直しなどを行い、コスト削減を行いましょう。AWSでは利用者のコスト削減を支援する、さまざまなツールを提供しています。AWSでは2021年に、AWSコスト最適化フレームワークの提供を開始しました。

AWSコスト最適化フレームワークとは?

AWSコスト最適化フレームワークとは、AWSが無償で提供している、コスト最適化を行えるサービスです。
AWSではもともと、クラウドエコノミクスというコスト削減を支援するサービスを提供していました。このサービスでは、オンプレミスからAWSへの移行によって、どれだけのコストが削減できるかを個別に算出できます。

AWSコスト最適化フレームワークでは、「CFM」「FinHack」という2つのサービスを提供しています。CFM(Cloud Financial Management)とは、移行初期フェーズをサポートするサービスです。AWS Cost Explorerのデータを分析し、コストを最適化するための実行計画を提案。その後、移行による実際のコストを算出して、どれだけコスト削減ができたのかを可視化してくれます。

FinHack(Financial Hackathon)は、AWSスキルレベルの底上げをサポートするサービスです。AWSのコスト管理に関するサービスについて、詳しい説明・事例紹介などをAWS内の様々な専門家が行ってくれます。さらにワークショップを共同開催し、自社の課題・解決策をAWSと一緒に考えることができます。自社の状況にあった最善のコスト削減案を検討できます。

AWSのコスト削減を検討するためには、システム担当部門だけではなく、組織全体でのアプローチが欠かせません。FinHackでは、財務部門や経営陣を巻き込んだワークショップの開催を支援してくれるため、多角的な視点からコスト削減案を考える手助けになります。

リセールサービス利用で料金割引が適用になることも

もう1つ知っておきたいのが、AWSリセールサービスについてです。
AWSリセールサービスとは、利用者の代わりにサービス事業者がAWSとやり取りを行い、AWSへの料金支払いやアカウントの管理などをしてくれるサービスのことを指します。AWSリセールサービスを利用すると、利用料金が安くなることもあります。
詳しいサービス内容は、以下記事を参照してください。

AWS活用法 | AWSリセールサービスの仕組みと特長について

なお、AWSリセールサービスのメリットは料金面だけではありません。
通常、AWS利用料金の支払いはクレジットカード決済もしくは海外送金によるAWS口座への入金の、どちらかになります。AWSリセールサービスを利用した場合、利用者は国内の再販事業者に料金を支払うため、円建ての請求書で入金が可能です。

TOKAIコミュニケーションズが提供する「AWSリセールサービス」のご紹介

ここからは、当社が提供しているAWSリセールサービスについてご紹介します。AWSリセールサービスの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

AWSリセールサービスとは?

AWS再販事業者であるTOKAIコミュニケーションズがお客様に代わり、AWSへの問い合わせや各種申請などを実施するサービスです。AWSアカウント管理も当社が行うため、アカウント権限設定など、知識がないと難しい運用管理の手間を省くことができます。

通常、AWSの権限はIAM(Identity and Access Management)と呼ばれるサービスで複雑な設定を組む必要があり、AWSの知識が必要になります。しかし、本サービスを利用すれば、ルートアカウントの管理および権限設定は、当社が行います。利用者は、アクセス権限が付与されたアカウントをすぐに利用できます。

加えて、請求もUSドル建てのクレジットカード支払いにする必要がなく、円建て請求書での支払いにできるため、銀行振込が可能になります。また、問い合わせ先を当社に一元化いただけます。日本円建てで支払いをしたい方だけではなく、AWSの知識不足にお悩みの方、運用管理の人的リソース不足にお悩みの方にもオススメのサービスです。

まとめ

円安がいつまで続くかわからない状況のなか、日本のAWS利用者にはコスト削減が求められています。コスト削減を実現するためにも、本記事で紹介したAWS最適化フレームワークや、円建てでの支払いを行えるリセールサービスを活用してみてはいかがでしょうか。

なお、TOKAIコミュニケーションズでは、リセールサービス以外にもお客様に合ったさまざまなサービスを提供しています。AWS導入に際しお悩みの方は、お気軽に当社にご相談ください。

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