2019.03.20

スマートスピーカーを活用する企業が増えている理由とその活用方法

声を掛けるだけで様々な機能やサービスを提供してくれるスマートスピーカー。多くの企業が音声認識ビジネス市場に参入しており、注目されている分野です。
中でも大きなシェアを握っているAmazon Echo(Amazon Alexa)をご紹介したいと思います。

Amazon Alexaとは

Amazon Echo(アマゾンエコー)は、Amazon.comが開発したスマートスピーカーで、2014年11月に市場に投入されました。Amazon Echoには、Amazon Alexa(アマゾンアレクサ)というAIアシスタントを搭載されており、Amazon Echoに話しかけるだけで、天気やニュースの確認、音楽の再生、家電の操作などを行うことができます。

  • AIアシスタントとはApple社のSiriやGoogle社のGoogleアシスタントなどのような、音声認識技術と自然言語処理を組み合わせることで、音声による要求に対して動作する機能やサービスのこと。
Amazon Echo Dot Amazon Echo Amazon Echo Plus Amazon Echo Spot

Amazon Echoに標準搭載されている機能は多く、現在も利用できる機能は増え続けています。私が把握している標準搭載機能の一部を抜粋しましたのでご確認ください。

Amazon Echoに標準搭載されている機能

  • 音楽を聴く
  • アラームやタイマーを設定する
  • 天気予報を確認する
  • カレンダーを管理する
  • ニュースを聞く
  • Amazonの商品を追加する
    • Amazonプライム会員の場合は、商品を注文できます
  • スマートホームを操作する

など。詳しくはこちら新規ウィンドウで開く

Amazon Echoで使用できる機能は上記に記載した標準搭載機能だけではありません。Amazon社以外の第三者が作成した"Alexaスキル(サードパーティースキル)"を有効にすることで、機能を拡張しより便利に使うことができるようになります。
Alexaスキルは企業のみならず個人でも開発、公開することができ、日々増えています。2019年1月31日にアメリカで実施されたAmazon.comの第4四半期決算発表の中では、なんとAlexaスキル数が全世界で「80,000個」を超えたとの発表もありました。
スマホのアプリのように、今後もますます増えていくことが予想されます。

スマートスピーカーを活用する企業が増えている理由とその活用方法

なぜここまでAlexaスキルを制作している企業が増えているのでしょうか?
Alexaスキルを制作したいと考えたきっかけについて、当社へのお問い合わせやご相談いただいた内容から分析した結果、3つの理由があることがわかりました。それぞれの理由と一緒に活用方法もあわせてご紹介します。

理由1.企業ブランディングの強化

最先端技術である音声認識技術をいち早く取り入れることにより、ニュースサイトなどの記事媒体に取り上げられ、商品や企業の知名度向上につながります。またユーザに次世代感を感じてもらうことで、Alexaスキルを制作した企業がトレンドに敏感な企業であることのアピールにもなります。2018年の3月に株式会社ロイヤルダイニングが運営する居酒屋「天空の月 渋谷店」にてAmazon Echoを利用し、店舗のメニューを注文できるという実証実験が行われました。この取り組みは話題を集め、多くのお客様から予約があったそうです。居酒屋の注文というとタブレットで行うことが一般的となっていますが、今後のアイデア次第でスマートスピーカーの利用が広がっていくかもしれませんね。

理由2.既存サービスの利用率向上

Webサイトやスマートフォンのアプリで展開しているサービスを、スマートスピーカーでも利用できるようにすることで、サービスの利用率を向上することができます。
たとえば売上ランキングを掲載しているECサイトがあったとします。Webサイトに掲載されている売れ筋ランキングを読み上げるAlexaスキルを制作し利用してもらうことで、ユーザの興味関心を掻き立て、購入のきっかけ作りにもつながります。また、Amazon Echoは端末の操作やキーボードの入力が不要のため、だれでも簡単に扱うことができることから、今までリーチできなかったユーザ層にアプローチすることも可能です。

  • 実は私も天空の月渋谷店にお邪魔しました。写真はその時のものです。

理由3.業務効率化

スマートスピーカーは両手がふさがっている時でも手を使わずに、声だけで操作することができます。

倉庫内の仕分けなど、両手に荷物を持っている状態で指定された荷物を決められた場所へ分類する際、スマートフォンのアプリやPCなどで操作するよりも、音声で「どこに何を持っていけばよいか」を確認できたほうが便利です。また接客業においては、お客様との会話は必須です。Alexaスキルなら抑揚をつけた形で設計することができるため、スタッフの代わりにAmazon Echoに接客をしてもらうことで、人材不足の補填にもなります。

上記以外にも当社で制作したAlexaスキルの事例がありますので、よろしければご覧ください。

九州朝日放送株式会社様

最後に

2018年12月、日本でも決済システム(Amazon Pay)を用いたAlexaスキルが一般向けに利用開始され、Amazon Echoを通じて商品を購入できるようになる等より便利なスキルが開発できるようになりました。

みなさんも一度、Amazon Echoを体験してみてはいかがでしょうか?

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