最終更新日:2025.07.15

AWSパートナーとは?その種類と活用メリット、失敗しない選び方の3つの秘訣

クラウドの導入が進む中で、AWS(Amazon Web Services)を活用する企業が増えています。

しかし、設計や構築、運用の難しさに悩む声も多く聞かれます。そこで注目されているのが「AWSパートナー」です。AWSから公式に認定された専門企業が、導入や運用の支援を行い、コスト削減やスムーズな移行を実現してくれます。

本記事では、AWSパートナーの概要や種類、活用メリット、失敗しない選び方までをわかりやすく解説します。

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AWSパートナーとは?

ここでは、AWSパートナーの概要を解説します。

AWSパートナー制度の概要

AWSパートナー制度は正式には「AWS Partner Network(APN)」と呼ばれ、AWSと協業する企業が参加する世界規模のネットワークです。

APNには現時点で全世界で14万社以上が加盟し、グローバルにサービス展開を行っている企業も多く含まれます。加盟企業は、AWS認定資格を持つ技術者の在籍や導入実績、顧客満足度など、厳格な要件をクリアする必要があり、その承認を得ることで「公式に信頼された専門家」としての地位が与えられます。

その結果、APN参加企業はAWSのトレーニングや支援ツール、専用マーケティングなど多彩なリソースを活用でき、顧客に対して安定かつ高度なクラウド支援を提供できる体制が整うのです。

AWSパートナーが注目される背景

近年、クラウドの導入が広がる一方、AWSのサービスは日進月歩で進化し続けています。サーバーレスやAI、コンテナ技術など多彩な新機能が登場するなか、社内だけで最適な設計や構成を選び、セキュリティやコストにも不安なく対応するのは至難の業です。

さらに、エンジニア不足や運用管理に対する懸念が増す中、専門知見を持つAWSパートナーの活用が急務となっています。実際、クラウドコストやセキュリティの最適化は多くの企業が課題として挙げる領域であり、AWSパートナーはその解決策として高い期待を集めています。

業界やユースケースに特化した支援を通じて、AWSパートナーは単なるベンダーではなく、企業の成長戦略における共創パートナーとしてその価値を確かなものにしているのです。

AWSパートナーの種類とは?知っておくべきパートナータイプ

AWSパートナーは主にティア(Premier/Advanced/Select)構造に加え、提供機能に応じたパスが複数存在します。まずはティアごとの違いと信頼性を整理し、自社に合った選び方を理解していきましょう。

APNティア構造の基本(プレミア、アドバンスト、セレクト)

最上位に位置するのがプレミアティアです。最も豊富な実績と高度な技術力を持つ企業のみが選ばれ、地理的または業界をまたいでリーダーとして認識されます。認定には複数のコンピテンシー取得や大規模な顧客支援の実績が必要とされるため、信頼性の高さが段違いです。

次いでアドバンストティア。一定数以上のAWS認定技術者と構築実績を持ち、顧客からの信頼も厚い企業がここに該当します。高度な技術力を備えつつ、プレミアティアに比べるとやや柔軟な導入支援が可能です。

その下にセレクトティアがあり、AWS認定技術者を最低限備え、複数の顧客実績が認められていれば登録可能です。クラウド導入への第一歩として活用しやすく、将来的にティアアップを目指す企業にとっての出発点となっています。

当社・TOKAIコミュニケーションズは広帯域・高品質な閉域網接続サービスを武器に、AWSネットワークコンピテンシー認定とDirect Connectデリバリーパートナーの認証を取得しており、プレミアティアにふさわしい技術力と実績を備えています。

TOKAIコミュニケーションズの強みはこちら 新規ウィンドウで開く

パートナーパスの役割

AWSパートナーには、ビジネス内容に応じた「パートナーパス」が用意されています。主なパスは以下の5つです。

  • サービスパス:AWS上での設計・構築・運用などを支援するコンサルティング事業者向け
  • ソフトウェアパス:AWS上で動作する、または統合されたソフトウェアを提供する企業向け
  • ハードウェアパス:AWS対応デバイスを開発・検証する企業向け
  • トレーニングパス:AWS公式トレーニングを提供・販売する教育事業者向け
  • ディストリビューションパス:AWS製品の再販やパートナー支援を行う企業向け

これらのパスは、自社の事業領域に最も適した形でAWSとの連携を進めるための指標となります。

例えば、TOKAIコミュニケーションズは「サービスパス」に該当し、システム設計から閉域網接続、運用保守までを一貫して提供できる強みを持っています。パスの選定は、AWSとの協業を深めるだけでなく、自社の専門性を明確に示すうえでも重要なポイントです。

スペシャライゼーションと認定プログラム

APNでは領域ごとの専門性を示すための認定制度があり、これには「スペシャライゼーション(Specialization)」と「コンピテンシー(Competency)」という2種類があります。

スペシャライゼーションは特定のAWSサービスやユースケースに絞った認定制度で、Migrationやセキュリティ、Direct Connectなど領域ごとに技術力を示すものです。一方、コンピテンシーは業界(金融・官公庁等)または広範な技術分野に対する認証で、より包括的な能力を示します。

TOKAIコミュニケーションズは、日本初となるネットワークコンピテンシープログラム(Direct Connect Infrastructureカテゴリ)を取得しており、閉域接続領域での高い専門性と業界からの信頼を得ています。これにより、顧客は安心して高品質なインフラ設計を任せられると信頼されるパートナーとなっているのが特徴です。

AWSパートナーを活用する3つのメリット

AWSの導入において、パートナー企業を活用することは、クラウド活用の成功を大きく左右する重要な判断です。ここでは、AWSパートナーを活用することで得られる3つの主要なメリットをご紹介します。

メリット1:最適なAWS設計・構築支援が受けられる

AWS導入の第一歩であるインフラ設計は、成功の成否を分ける極めて重要な工程です。パートナーを活用することで、自社の業種や業務特性に即したアーキテクチャを設計・構築することが可能になります。

TOKAIコミュニケーションズでは、AWS Well-ArchitectedフレームワークやDevOpsのベストプラクティスに基づき、要件に応じたスケーラブルな構成を提供。加えて、広帯域な閉域網接続サービスにより、AWSとオンプレミス間を高速かつ安定的につなぐインフラ基盤もワンストップで実現します。

これにより、無駄なコストを抑えながらも高可用性と拡張性を兼ね備えたシステムが構築できるのです。

メリット2:セキュリティやコスト管理も安心

AWSのセキュリティ対策は高機能ですが、その適切な設定と運用には専門知識が求められます。AWSパートナーは、脅威分析からIAM設計、ログ監視やコンプライアンス対応までを一貫して支援し、企業のセキュリティ体制を強化します。

さらに、運用開始後もコストの見える化やリソース使用状況の最適化を通じて、継続的な費用削減を図ることが可能です。

メリット3:AWSの最新技術を活用したスピーディな導入が可能

AWSは、サーバレスアーキテクチャ、AI・機械学習、ビッグデータ分析など、日々進化を続けています。こうした新技術をいち早く取り入れ、自社サービスに組み込んでいくには、専門的なサポートが欠かせません。

AWSパートナーと連携すれば、最先端の技術導入もスムーズに進み、競争優位性の確保につながります。

失敗しないAWSパートナーの選び方

AWSパートナーを選ぶ際に最も重要なのは、公式認定レベル、プロジェクト実績、そして自社との相性を見極めることです。

これらのポイントを押さえることで、信頼できるパートナーと長期的な協業が可能になります。以下に、その3つの判断軸を具体的に解説します。

AWSの公式認定レベルを確認する

AWS公式のティア(プレミア/アドバンスト/セレクト)は、企業の技術力や実績を示す信頼性の指標です。

プレミアティアは業界トップクラスで、導入実績やコンピテンシー取得、CSATなど高い基準を満たす必要があります。アドバンストティアも認定技術者数や案件実績の面で信頼性が高く、セレクトティアでも十分な基礎技術があると判断できます。

AWS公式パートナー検索や各社の紹介ページで、ティアや保有する認定バッジを確認し、強みや専門領域を把握することが重要です。

TOKAIコミュニケーションズは、日本全国で14社目となる「AWSプレミアティアサービスパートナー」であり、さらにネットワークコンピテンシーやMSP認定など複数の高難度認定を取得しています。この強みは信頼の証であり、自信を持ってパートナー候補に挙げるべき要素です。

導入実績と事例をチェックする

次に重視したいのは、実際の導入実績や事例内容です。業種や企業規模が自社と近いか、課題・解決策・成果が具体的に記述されているかが、信頼度を見極めるポイントとなります。成功事例がWebサイトやホワイトペーパーで公開されているかも確認しましょう。

TOKAIコミュニケーションズは製造業・医療・教育など幅広い業界でAWS導入を支援し、最近では2,000回線を突破しています。

さらに、AWSのリモート環境構築パッケージの提供による「Partner of the Year」受賞実績もあり、実践力と成果を重視する読者にも響く事例が揃っています。

TOKAIコミュニケーションズのAWSサービス導入事例を見る 新規ウィンドウで開く

自社の課題に寄り添ってくれるかを見極める

最後に、自社の課題に対して提案がオーダーメイドか、運用後のサポート体制が整っているかを確認しましょう。テンプレート提案ではなく、業務内容や業種を踏まえたカスタマイズ提案ができるかが重要です。

構築後も運用監視、内製化支援、運用自動化まで一貫して対応できるかをヒアリング時にチェックすることが欠かせません。

TOKAIコミュニケーションズは閉域網接続や運用管理、請求代行まで含むワンストップ支援を提供し、社内エンジニア育成や内製化支援にも力を入れています。また、監視サービスや自社開発オートメーションの導入など、運用負荷を軽減しつつ継続的に最適化を図る体制が整っている点も大きな強みです。

まとめ

AWSパートナーを活用することで、専門的な技術支援を得ながら、効率的かつ安心してクラウド活用を進めることが可能です。認定レベルや実績、支援体制を正しく見極めれば、AWS導入の成功率は高まります。

TOKAIコミュニケーションズでは、AWSプレミアティアサービスパートナーとして、ネットワーク・設計・構築・運用をワンストップでご支援。お客様ごとの課題に寄り添い、最適なソリューションを提供します。お困りの際はお気軽にご相談 新規ウィンドウで開くください。

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