2021.12.21 AWS中国リージョンとAWSアジアパシフィック(東京・大阪)リージョンの接続方法 ~中国でAWS利用時のポイントも紹介~

今回は「AWS 中国(北京・寧夏)リージョン」と「AWS アジアパシフィック(東京・大阪)リージョン」の接続方法について紹介します。

  • 本記事では「AWSアジアパシフィック(東京・大阪)リージョン」を「AWS 東京・大阪リージョン」と、「AWS 中国(北京・寧夏)リージョン」を「AWS 北京・寧夏リージョン」と記載します。

AWS 中国(北京・寧夏)リージョンの特徴

まず、AWS 北京・寧夏リージョンについての特徴、世界各国に存在する他のAWSリージョンと異なる点を解説していきます。

①中国専用のAWSアカウントを作成する必要がある

AWS 北京・寧夏リージョンは、他のAWSリージョンとは独立しています。そのため、AWS中国アカウントを作成する必要があります。また、管理コンソール、IAM、認証、エンドポイントについても他のAWSリージョンとは独立しています。

当社では「AWS 中国リージョンアカウント取得支援サービス」を提供しています。アカウント発行の際は是非ご活用ください。

②インターネット公開に制限がある

中国国内では、Web公開(Port番号 80、443)は制限されています。そのためAWSの利用に関わらず、中国国内でWeb公開を行う場合には「ICP届出(中国政府への届出)」が必要です。また、Amazon Route53でドメインの取得は利用できません。

当社では「ICP届出支援サービス」を提供しています。ICP届出の際は是非ご活用ください。

③運営会社が異なる

AWS中国リージョンの運営会社は、AWSではなく中国企業です。

④対応言語が英語と中国語のみ

AWS管理コンソールの言語は英語と中国語のみに対応しています。

⑤利用できないサービス・機能がある

Amazon FSx , AWS Client VPN , Amazon Connectなどのサービスは利用ができません。詳しくはAWS中国のサイト 新規ウィンドウで開くをご確認ください。

⑥支払通貨は中国人民元のみ

中国人民元建て、請求書払いのみに対応しています。

AWS 中国(北京・寧夏)リージョンとAWSアジアパシフィック(東京・大阪)リージョンの接続方法

先程ご説明したとおりAWS 北京・寧夏リージョンは他のAWSリージョンと異なる点が多く、ネットワークも完全に独立しています。

そのため、AWS 北京・寧夏リージョンとAWS 東京・大阪リージョンを接続したい場合、下記のAWSサービスでは接続ができません。

中国―日本の接続ができないAWSサービス
  • AWS Direct Connect Gateway
  • AWS Transit Gateway
  • VPCピアリング
  • AWS VPN

しかし「日本国内で運用している社内システムを中国拠点からもセキュアに利用したい」「日本だけではなく、中国国内向けのWebサイトを立ち上げたい」といった方も多いのはないでしょうか?

当社ではAWS 北京・寧夏リージョンとAWS 東京・大阪リージョンをAWS Direct Connect間で閉域ネットワーク接続する「AWS中国リージョン接続サービス」を提供しています。この接続サービスを利用することで、日本拠点からAWS 北京・寧夏リージョン、また中国拠点からAWS 東京・大阪リージョンへのセキュアで高品質な接続が可能になります。

「AWS中国リージョン接続サービス」は中国の通信事業者であるChina Telecom社(中国電信股份有限公司) 新規ウィンドウで開くと当社の協業により実現しています。中国国内のネットワークについてはChina Telecom社が、日本国内のネットワークについては当社が構築を担当し、相互接続しています。

aws中国 お客様拠点(中国) CHINA TELECOM、aws日本 お客様拠点(日本) TOKAIコミュニケーションズ
AWS中国リージョン接続サービスのイメージ図

接続までのプロセスを紹介

「AWS中国リージョン接続サービス」を使ってお客様が中国拠点と日本拠点を接続したい場合のプロセス(※)をご紹介します。

  • AWS 北京・寧夏リージョンとAWS 東京・大阪リージョンをAWS Direct Connect間で閉域ネットワーク接続するまでのプロセスを指します。

①当社およびChina Telecom社への申込

日本側ネットワーク部分 お客様(日本法人)から当社へお申込みください。
中国側ネットワーク部分 お客様(中国法人)からChina Telecom社へお申込みください。申込窓口は当社がご案内いたします。
日本側ネットワーク部分:お客様拠点(日本)→TOKAIコミュニケーションズ お客様から当社へ直接お申込みください、中国側ネットワーク部分:お客様拠点(中国)→CHINA TELECOM お客様からChina Telecom社へ直接お申込みください

②AWS中国運営会社による審査

China Telecom社にて必要書類をAWS中国運営会社(SinnetもしくはNWCD)に提出します。

審査は概ね2週間程度かかります。

③当社・China Telecom社で環境構築

申込後に審査と構築作業を並行して実施した場合、提供まで最短15営業日程度かかります。

ネットワーク構成事例を紹介

下記図は、AWS中国(北京)リージョンとAWS 東京リージョンを閉域ネットワーク接続した場合の構成例です。

Amazon Direct Connect を利用し、障害などを想定し冗長構成にしています。(Amazon Direct Connectを 2回線準備)

ルーティングプロトコルはBGPを使用していますので、障害時は自動で経路変更をします。

AWS中国(北京)リージョンとAWS 東京リージョンを閉域ネットワーク接続した図

前提条件

この接続には前提条件がいくつかありますので、ご確認ください。

  • 中国法人を有するお客様がご利用できます。
  • 冗長構成での接続になります。シングル構成での接続はできません。
  • 中国側のネットワークは、北京経由または香港経由からの選択になります。
  • AWS Direct Connectパブリック接続には対応していません。
  • AWS Direct Connectは共用型になります。
  • AWS Transit Gatewayは使用できません。
  • 当社、China Telecom社それぞれとの契約およびお支払いとなります。
  • 最低利用期間は1年になります。

まとめ

今回はAWS 北京・寧夏リージョンとAWS 東京・大阪リージョンの接続方法についてご紹介しました。お客様の負担を減らせるよう、当社では「AWS中国リージョン対応ソリューション 新規ウィンドウで開く」を提供、中国拠点へのAWS導入・接続をサポートしております。

今回の記事を読み、中国拠点へのAWS導入やAWS接続をお考えの方は、是非当社までお問い合わせ 新規ウィンドウで開くください。

作成者:蒔山

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